カラムナリス病

カラムナリス病 英名:Columnaris disease
対象魚類 サケ・マス類

原因

グラム陰性運動性長桿菌 Flavobacterium columnare により引き起こされる細菌感染病です。

症状

菌が産生したタンパク分解酵素によって、体表や鰓や鰭や口に黄白色の患部ができます。この部分は拡がり、やがて溶けて、崩壊・壊死・欠損します。尾腐れ・鰭腐れ・口腐れ・鰓腐れがみられる。進行が早い病気ですので、発病したら注意が必要です。ニジマスやサクラマスなどで発生しています。症状は、ミズカビ病に似ていますが、ミズカビ病は菌糸があるので区別できます。

予防

昔から、ウナギやコイなどの温水性魚類で観察されている病気です。サケ科魚類も、18℃以上の高水温期に発病することが多く、水温の急変や水質の悪化をさせないことが予防になります。また、pH6.5以下ではあまりこの症状は見られなくなるようですから、意識的にpHを下げて飼育するのも方法の一つです。

治療情報

発病したら、給餌量を少なくするか、給餌を止めましょう。そして、水を加えたりして、飼育環境の改善を試みましょう。また、原因菌は好気的環境下で生育し、塩分に弱いです。このため、サケ科魚類では、食塩浴が効果的な治療方法です。食塩浴の方法としては、水10トンに対して、塩100kgの割合で溶かし、一時間薬浴させましょう。