水産用リンコマイシン20%「バイオ」

動物用医薬品 抗生物質製剤

水産用リンコマイシン20%「バイオ」は塩酸リンコマイシン(Lincomycin hydoroloraide)を主成分とする散剤である。塩酸リンコマイシンは、放線菌Streptomyces lincolnensis var.lincolnensis の培養液中に生産される塩基性物質で、1962年にUpjohn社から発表されたリンコマイシン系抗生物質である。マクロライド系抗生物質と似た抗菌スペクトルを有し、グラム陽性菌、グラム陰性球菌、嫌気性菌に対して作用する。作用機序は細菌たん白合成の阻害であり、静菌的に作用する。経口投与により良く吸収され、体液中及び各組織内への移行は良好である。

包装単位:10kg(1kg×10)/箱

効能又は効果

リンコマイシン感受性菌に起因する下記疾病の魚類の死亡率の低下
すずき目魚類・・・・・・・・・・連鎖球菌症(Lactococcicosis

用法及び用量

魚体重1kg当たり1日量リンコマイシンとして下記の量を投与する。
すずき目魚類・・・・・・・・・・20-40mg(力価)
なお、上記の量20-40mg(力価)は本製剤に換算すると0.1~0.2gとなり、その計算量を餌料に均一に混ぜて6~7日間投与する。

注意

本剤は薬事法第83条の4の規定に基づき上記の用法及び用量を含めて使用者が遵守すべき規準が定められた医薬品ですので、すずき目魚類については上記の用法及び用量並びに次の使用禁止期間を遵守して下さい。
すずき目魚類・・・・・食用に供するために水揚げする前10日間