赤血球封入体症候群

赤血球封入体症候群(EIBS)
英名:Erythrocytic inclusion body syndrome
対象魚類 サケ・マス類

原因

RNAウイルスのEIBSV感染によるウイルス感染病。

症状

現在のところ、ギンザケ、マスノスケ、大西洋サケのみで報告されています。赤血球内に封入体ができるため、貧血になり、鰓や腎臓の色が白くなります。肝臓は黄色になり、胃が膨張するのが特徴的な症状です。ギンザケは水温10℃以下の冬季に、ギンザケ稚魚期は水温15℃以下の春~初夏にかけて発病しやすく、冷水病との合併症も多くみられ、体表のスレや尾部欠損も観察できます。淡水でも海水でも感染が拡がります。

予防

病気の予防として、消毒と清掃を行い、飼育環境を清潔にしてウイルスを減らしましょう。また、成長が良い時ほど幼若赤血球が増加し、この赤血球内でウイルスが増えて重症になりやすいので、給餌量を調整しましょう。飼育密度は、低くするのが望ましいです。

治療情報

治療方法としては、水温を高くする事が大変有効です。目安として、16℃以上で2週間飼育してください。治療後の魚は、免疫力を得て、この病気を再度発病する可能性は低いと言われています。