細菌性鰓病

細菌性鰓病(BGD) 英名:Bacterial gill disease 対象魚類 サケ・マス類

原因

Fravobacterium branchiophilum により引き起こされる細菌感染病。  

症状

アマゴ、ヤマメ、ニジマス、イワナ、ヒメマス、サクラマス、ギンザケなどの稚魚に多く発生し、成魚でも見られます。摂餌が急に低下し、遊泳が不活発となり、水の流れが少ない所に集まって、フラフラと弱りながら泳ぎます。体表黒化が見られ、鰓は粘液が多量に出て、鰓蓋が開き膨らみます。鰓付近で菌が増殖し、呼吸を妨げるため、斃死率が高い病気です。

予防

サケ科魚類で有名な病気です。
病気の予防としては、菌が増殖する鰓を傷つけないように、過密養殖を避けましょう。また、飼育水の濁りに気をつけて、残餌が出ないように適正給餌をしましょう。水温が8℃以上、特に春から夏の水温15℃~20℃付近で発症しやすいので、十分な栄養を与えましょう。

治療情報

本病気は、短期間で拡がります。早期に発見し、治療することが重要になります。治療方法としては、塩水浴が一般的です。1%食塩水で1時間、3%食塩水で10分、5%食塩水で2分が目安です。塩水浴中に弱っている魚は、放置していると死んでしまいますので、水槽に戻しましょう。また、水槽の消毒と掃除を行い、飼育環境を整えましょう。